昔取ったポカリスエット柄

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mjktリーグ戦の話①

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少し長くなるが、感情のままに書く、感傷にまみれた話にお付き合いいただきたい。

mjktという麻雀団体のリーグ戦が準決勝まで終わり、その決勝が行われる3/7の前に、半ば自分のため、残しておかなければならない気がしたことを記す。

自戦記とはまた違った形式で、何日かに分けて書くつもりだ。

 

1.リーグ戦

 

mjktという麻雀団体に所属している。

正式名称が麻雀研究会。mahjong kenkyu teamでmjkt。マジキチ、と発音する。

設立3年だが、学生麻雀界において確かな実績と知名度を誇る、慶應義塾大学の麻雀サークルだ。

サークル員としての登録者数は70〜100くらい、アクティブは40〜50人程度の団体で、規模は学生麻雀団体としては日本最大級。軽いタッチでたまに遊びにくる人から真剣に麻雀の実力向上に励む人まで多様性に富む一方で、いわゆるガチ勢の層も厚く、その実力をそれなりに各方面から評価されている。

 

 

mjktでは年に一回、団体内で最も真剣に勝負する場としてリーグ戦が行われる。ルールは25000点持ち25000点返しの赤あり1-3。特徴は、1日で最大2節8半荘の対局を行うことだろうか。一般的なプロのリーグ戦の倍だ。これはネット麻雀出身者が多いために、対局数をなるべく増やすべきという共通認識に基づく。若いからこそできることであろう。

ただでさえ1半荘あたり普通の麻雀の倍以上消耗するのに、そんなのを朝から晩まで続けるとなると、これはもう体力勝負の側面を帯び始める。大事な局面で集中力を切らさないよう、長距離走の如くペース配分を考えながら打つのはなかなか楽しい。

 

まだ出来たばかりの団体なので、大会システムは毎年変わっている。過去の話にはおいおい触れるとして、今年は31人のプレイヤーが20半荘と短めの予選を行い、上位12人が予選のポイントを持ち越し準決勝8半荘、その上位4人がそれまでのポイントをそのまま持ち越して決勝8半荘を行うというシステムだ。

 

3/1現在、準決勝までが終わり、3/7の決勝を残すだけとなっている。

残った面子の一人一人に対して書くべきことがある。

しかし、それを書くのは最後に残しておこう。私は好物は食事の最後まで取っておくタイプの麻雀打ちだ。

 

決勝の話だけ書くか予選の話から書くかずいぶん迷ったが、今となっては本当に迷っていたのかどうかかなり怪しい。というのも、私には語るべきプレイヤーが何人もいたし、もしいま語らなければ、いずれそれらは私の記憶から抜け落ちて、永遠に失われるだろうことに気付いていたからだ。

 

 

2.予選① 〜THE TEMPEST

 

リーグ戦をやると聞いた。もう既に学生ではなかったが、ここ一年サークルには時々顔を出していたし、また彼らとリーグ戦という場で真剣に打ちたいという気持ちがどうしても抑えられなかったので、あまり褒められた行為でないと自覚しつつも出場の可否を代表の柴田君に聞いた。

まだOBが3人しかいないこと、現役生の中に学生でない者が複数いることもあるのだろうか、彼は現役生のみという縛りはないと答えた。

 

出るからにはプレイヤーとして全力で優勝を狙う。

出場が決まった時点で当然そう考えた。

このリーグ戦自体には、今年度入会した3期生達に競技性を重視したリーグ戦の楽しさを知ってもらうという目的もあるはずだったし、立場上むしろ私はその目的の達成を重視すべきであると理解していた。そして、それと同時に、いくら競技性だ真剣勝負だと言っても、一方的に負け続けることがあまり楽しくないということも充分理解していた。

しかしそれでも、プレイヤーとして出るからには、3期生だろうが何だろうが、対局中は全身全霊をかけて相手を叩き潰すーーもっとも、格好つけておいて返り討ちに遭う可能性も否めなかったけれど。

そういった意味では、去年のリーグ戦が1期生中心の名人戦と2期生中心の王位戦という2リーグに分かれていたことも、意図的でなかったにせよ、そう悪いことではなかったのかもしれない。

 

予選は、各プレイヤーの都合のつく日にあわせて、運営が卓組と日程を決めて行われる。また、必ずしも同卓者同士のそれまでの対局数が同じとは限らない。このルールに問題がないわけではないが、より多くの人が参加できることが優先されている。

私の場合は、2節打つ日が2日と午前中打つ日が1日という日程だった。

第1節の相手は、代表の柴田君、このリーグ戦で最も手強い相手の一人であろう破片さん、去年の王位戦で決勝まで残った河合君。

 

まず誰よりも先に、柴田君について語ろう。

彼はmjktの現代表であり、私と同じ2期生であり、そして私が同期の中で最も似ていると感じる人物だ。

役牌の切り出しがちょっと早いところ、対面でのコミュニケーションがあまり得意そうでないところ、それから天鳳六段。去年のリーグ戦では彼が王位戦、私が名人戦に出場するも、2人とも準決勝で無念の5位敗退。

大きく違うのは、彼がまだ大学一年生で私がOBであること、それから、彼が麻雀に対して非常に勉強熱心なことだろうか。

 

彼の麻雀は、オーソドックスな、現代のデジタル麻雀だ。癖もほとんどない。

神芝居プレゼン*1で学び、福地本*2で学び、現代麻雀技術論*3で学び。

彼は去年のリーグ戦、同期相手の王位戦で準決勝敗退を喫し、悔しくて仕方なかったようだった。その悔しさをばねに、この一年、牌譜を検討し、強者の戦術を学び、理論を研ぎ澄ましてきた。また、mjktの代表として積極的に対外イベントの旗振り役を続けてきた。

この一年、mjkt内で一番麻雀に対してピュアに情熱を傾けてきたのは彼だろう。そして、今回のリーグ戦への思いも、一番強いに違いなかった。

 

彼は第1節と同日午後の第2節で私と同卓して、ほんの少しずつマイナスを重ねた。第1節はせんしゅ+138.4、第2節はつっちー+70.9、せんしゅ+66.2という他家のツキの暴風に見舞われて、思い通りにならないながらも△17.0ポイントときっちり凌ぎ切ったように見えた。

第3節でもじろけん+157.8という暴風の中で△15.8と卓内2位。

 

そうして迎えた彼に取っての予選最終日。午前第4節、午後第5節。

午前3半荘終わった時点で4トップ1二着条件まで追い詰められながらも、3トップ1二着まで取ったらしい。

最終半荘。

跳満を南場の親でかぶり、迷いながらも勝負した牌が3900に刺さり、ラス。

最後に風は止んだ。

言っても詮無いことだが、その3900がなければ、結果的に予選11位通過していたようだった。

 

紙一重で敗北を喫した彼は、ほんの少しだけtwitterで無念を呟いたあと、mjkt代表としてこのリーグ戦の運営に尽力している。

きっと一年、彼はまた真摯に実力を磨くのだろう。次は彼自身が暴風を巻き起こすべく。

 

*1:mjkt創設者、初代代表の神芝居さんによる麻雀プレゼン。基礎牌理から中級者向けの読みまで、プレゼンの種類は多く幅広い

*2:一昨年の三田祭でゲストに来ていただいた、麻雀ライター福地誠氏の書く戦術書。氏の出す麻雀本は全部役に立ち全部売れまくることで有名

*3:言わずと知れたネマタ氏の麻雀サイト