昔取ったポカリスエット柄

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要約:儲け方入門~100億稼ぐ思考法

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儲け方入門~100億稼ぐ思考法

ホリエモンこと堀江貴文氏が、2005年3月に出した本。

バッファローズ買収(2004年)、ニッポン放送買収(2005年2月)の後であり、衆議院選挙出馬(2005年8月)の前。旧証券取引法で逮捕されたのが2006年1月なので、やたらメディア露出が多かった頃だ。

 

 

コラム形式(800字程度×45トピック)のため非常に読みやすく、主要部分についてはせいぜい20分、早い人なら10分程度で目を通すことができる。氏の思想についてよく知っていて、かつ氏のことが嫌いだという人、それ以外のすべてが多少なりとも楽しめる内容となっている。

半分以上をしめる浅草キッドとの対談はそこまで面白くないものの、ブックオフあたりで見かけたら、ぱらぱらめくることをおすすめできる本だ。というか実際私がこの10年近く前の本を読む機会を得たのもまさしくブックオフで見かけたからだ。

 

本書での主張のほとんどは、現在に至るまで一貫して氏が発言してきたことである。出版社かゴーストライターか本人か、誰の意図かはわからないものの、少し過激な表現が多い。

現在は目上の人との接し方と人付き合いの仕方を変えた(ように見える)こと、努力というキーワードを表に出すようになったこと等いくつかの違い*1はあるにせよ、それらを除けば本書当時と出所後の現在の主張の間に差はない。

そういった意味で、氏の思考思想がよくあらわれている本である。

 

筆者の主張は、以下のようにまとめられる。

 

●儲け方編

  1. 字が読めて、簡単な計算ができるなら、とりあえず元手がかからなくて利益率の高いことをやる。ちゃんとやれば儲かる。
  2. ブルーオーシャン戦略が大事。皆が捨てたニーズを掘り付加価値で儲ける。
  3. 情報量は付加価値の源泉。ファイナンスを知り情報があれば儲けるのは簡単。

●生き方・考え方

  1. 下積みは大事、一億総中流、年功序列終身雇用といった幻想は捨てる。
  2. ボトムアップ型の横並び教育ではなくエリート教育を行うべき。
  3. わかりもしない将来のことで思い悩むくらいなら、食事や文化にお金を使い、予定を詰めて時間の密度をあげて今を生きる。
  4. 重要なのは金ではなく評価・信用。

     

手元に本がないので細かいところは曖昧だけど、こんなものだったと思う。

正直なところ、目次を読めばだいたいわかる。

 

目次

●儲け方入門 
[1]大学なんて行く必要ない。 
[2]字が読めて、簡単な計算ができれば十分儲けられる。 
[3]下積みの苦労など必要ない。 
[4]「自分に起業できるか」なんていう悩みはナンセンス。 
[5]いま、日本にはゴールドラッシュが巻き起こっている。 
[6]明日のためより、今日のため。 
[7]利益率が高くて元手がかからないことをやる。 
[8]一千万円程度なら誰でも稼げる。 
[9]誰もがダメと思って手を出さないことに手を出す。 
[10]売りやすいところに売る。 ほか 
●僕の考え 
[1]才能のある人に集中して投資する。 
[2]日本に急激な成長をもたらした幻想は崩壊した。 
[3]エリート教育に弊害はない。 
[4]Q:夢は何ですか。A:はあ? 
[5]サラリーマンにはしあわせなイメージがひとつもない。 
[6]テレビとインターネットを融合させる。 
[7]あと10年でお札はなくなる。 
[8]お笑いは究極のビジネスモデル 
[9]カメラの前で演技をしない 
[10]収入が減っても不安に思う必要はない。 ほか 
●特別対談 堀江貴文×浅草キッド

 

知恵や知識を蓄えるというよりは堀江貴文氏の思想を知る本。

主張部分に関しては無駄なくよくまとまっているので、こんな要約だか書評だかよくわからん記事なんて、ぶっちゃけた話、要らないといえば要らない。

 

*1:お前何様だよと思われるのを覚悟で言えば、一企業の経営者から、堀江貴文というブランドを活用する実業家へと変わる過程で、セルフブランディングへ意識が向いたのではないかと推察している